避妊・去勢手術について|かい動物クリニック|海老名市・座間市の動物病院

避妊・去勢手術について

避妊・去勢手術について

避妊・去勢とは

不妊・去勢手術は、もともとは望まれない妊娠によって不幸な動物が生まれないように行われていた手術です。雄では精巣を摘出する手術、雌では卵巣(子宮および卵巣)を摘出する手術をします。これらの手術を行うと、永久的に妊娠する(させる)ことができなくなります。

避妊目的なら手術は不要

ただし、不妊・去勢手術は全身麻酔を必要としますし、手術を行うことは、動物に少なからぬ負担がかかってきます。手術後には、後遺症や副作用が起こる可能性もあります。 また、メスが発情している期間、すなわち交配によって妊娠する可能性がある限られた時期だけ、オスとメスを隔離しておけば、その目的を達することができます。したがって、健康な犬・猫にあえてメスを入れる手術を行う必要は無いかも知れません。

避妊・去勢の目的は疾病の防止等

しかし最近では、不妊・去勢手術は、従来の「望まれない妊娠を避けること」よりも、将来的に起こり得る生殖器に生じる各種疾患、性ホルモンに関連した疾患を防止して寿命を延ばすこと、また性ホルモンによって誘発される発情徴候(出血、異常な鳴き声など)、スプレー(所構わず尿をかけてしまう行動)、攻撃性およびマウンティング(雌猫の後ろにおおいかぶさる行動)などの問題行動を防止することのほうに、むしろ重点が置かれています。

避妊・去勢で防止する主な疾患

オス
  • 前立腺肥大症
  • 精巣腫瘍
  • 会陰ヘルニア
  • 肛門周囲腺腫
メス
  • 子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まる病気)
  • 乳腺腫瘍
  • 卵巣腫瘍 など

当院での避妊・去勢手術

避妊・去勢手術は予約制になっております。まずはお日にちをご予約いただきますが、実際にその子の性格や健康状態を確認するため、事前に一度診察させていただきますようお願いします。また、その際に具体的な手術から抜糸までの方法やご費用、ご自宅での注意事項などご説明させて頂きます。

手術の当日は午前中に動物をお預けいただき、日中手術をいたします。去勢手術で15分~30分、避妊手術で30分~60分程度で終わります。手術後は一泊お預かりをさせて頂き、傷口の確認や痛み止めの注射など入院管理をしっかり行い、翌日お返しいたします。もちろん手術後にご面会も可能ですし、その子の性格や術後のご様子によっては、日帰りも可能ですのでご相談ください。

ご帰宅後は化膿止めのお薬を数日間飲んでいただき、通常1週間~10日で抜糸を行います。猫ちゃんの去勢手術では抜糸はありません。

手術後は体重が増えやすくなりますので、術後は定期的に体重測定を行い、それに合わせた食事管理が必要になります。必要に応じて術後の定期検診と適切な食事の量や種類についても、ご提案させて頂きますのでご相談ください。